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□投稿者/ ある元廃人 -(2005/01/26(Wed) 18:57:33)

私がネットゲームを初めて体験したのは、ドリームキャスト版のファンタシースターオンライン。
通称PSOと呼ばれているゲームでした。
ただ、その頃は職場の同僚や彼氏とプレイするのみで
オンラインの醍醐味を知ることなくやめていました。

そんな私が堕ちていく転機となったのが、ここでも散々挙げられているFF11。
同棲していた彼氏が最初に興味を示し、PS2用のHDDとソフトを購入したのです。

彼の仕事は忙しく、夜中まで帰ってこないため
その寂しさを埋めるために私はFFにキャラを作りました。
最初のうちは、彼がいない間だけと決めて遊んでいたのですが
想像以上に広くて楽しい世界、息の合う友達、優しいメンバーがいっぱいいるリンクシェルにすっかり魅了され
ずるずると嵌っていき…気がつけば、彼が帰ってきてもずっとゲームゲーム。
テレビが見たいという彼の言い分を無視して、ずっとゲームをしていました。

運が悪いことに、当時は仕事がうまくいかなくて常に退職を考えていた時でした。
何もかも裏目に出る現実とは逆に、
ヴァナ・ディールにいる私のキャラはレベルも上がり、
いろいろ出来るようになって、どんどんフレンドも増えていきました。
今思うとバカみたいですが、本当に輝いて見えてたんです。

「もうこの仕事あわないから辞めたい。少し休みたい」と訴えて
とうとう私は仕事も辞めてしまいました。
その後は、体験談の皆さん…というか、むしろマギョ氏のお友達のようにFFどっぷりの生活です。
お風呂もろくに入らず、家事も放棄してずっとオン。ひたすらレベル上げ。
食事を作るのも面倒で、仕事をしていたときの貯蓄を外食や弁当で食いつぶす毎日。

優しかった彼は、何度か必死に私を止めようとしてくれました。
しかし、ネットゲームをジャマされたくなかった私は
マギョ氏のお友達のようにキレてキレまくりました。
本当に、あんな感じだったんです。自分の勝手で相手を理不尽に責め、変な理屈でねじ伏せようとして。
すべてはたったひとつのネットゲームなんかのために。

疲れ果てたのでしょう…彼はとうとう何も言わなくなりました。

私をジャマする者はいなくなりました。
もうこうなると止まりません。

丁度その頃、たまたまパーティで一緒になったナイトがいました。
その彼は、私に甘い言葉と貴重なアイテムをプレゼントしてくれました。
現実の彼が呈する苦言に比べて、そのナイトが言う言葉はとても心地よく気分が良かった。
愚かな私は、本当の愛情がこもった現実の彼の苦言を拒否し、ナイトに恋してしまったのです。
そう、ネット恋愛というやつです。

来る日も来る日も、私はナイトと行動を共にしました。
今思うと背中に鳥肌が立ちそうな愛の言葉なんかもやりとりして。
そして、お決まりのゲーム内結婚式。挙句の果てには、ナイトの住む場所まで会いに行ったりして。

現実の彼は、悲しそうにそれを見ていました。
そして、ただでさえ多い仕事を更に増やし、彼は家に戻ってくる回数を減らしていきました。

貯蓄も底が見えた頃、私はようやく気づき始めました。
「やばい…働かないと…」
でも、同時にものすごく甘い事も考えていたのです。
「ま、いっか。(現実の彼と)結婚しちゃおー」と。
あれほどひどい所業をなしておいて…本当に勝手すぎます。今思うと反吐が出そうです。

その頃から、ナイトの彼とは気持ちのすれ違いがおきはじめていました。
そして、バカみたいに小さなきっかけで喧嘩となり、ナイトと私は別れました。
ネット上の愛情なんて、ホント脆いものです。1ヶ月もたつと、ナイトの事なんて頭の隅からなくなってしまいました。

ナイトと別れ、就職活動を始めた時に
ようやく私は自分の置かれている状況に気づきました。
疲れ果て私を直視しなくなった彼
ブランクが発生し、なかなか次につなげることの出来ないキャリア
お手入れを怠ったためにぼろぼろになった肌
そして、コミュニケーション能力の著しい低下。

私は何もかも失っていたのです。
愛情も、未来も、若さも、能力も。

そして、なんとか就職が決まった頃、彼から別れ話を切り出されました。

「君が自力で生きていける目処がついたら、別れるつもりだったんだ。
 ネット上のことだけとはいえ、君が他の誰かと恋愛なんて耐えられなかった。
 あの頃から僕は壊れそうだった。
 これからはきちんと自立した女性になって欲しい。そばにいなくてもそれを願ってる」
 
涙を流しながら彼は言いました。

必死で止めようとしてくれていた彼。
深く傷ついても、ひたすら見守ろうとしてくれていた彼。

私は本当になんてことをしでかしてしまったのか…。
彼の愛情を裏切り、与えてくれたものに甘え続け、何一つ返そうとせずにさらに貪ろうとしていました。
最悪です、本当に。苦しめ続けるだけの存在だった。

別れは彼の最後の愛情でした。
私はそれを受け入れ、家を出ました。

今は1人で働きながら生きています。
家を出たばかりの時は、まだFF依存が完全に治っていなくて
彼を失った辛さから、再び手を出しかけました。
しかし、働かないと生きていけませんから、必然的に仕事中心となり
FFからも自然と遠のいていきました。
今はほとんどオンしていません。またあんな思いは繰り返したくないですから…。

ネットゲームだけが悪いとは一概に言えません。
しかし、依存できる環境、挫折を味わっている時、自制が苦手な性格
そんなのが揃ってしまったときは、ネットゲームは止めておいた方が無難です。
あっけないほど簡単な成功体験に、現実の挫折を忘れ
いつまでもいるネット上の仲間と、愉快なことだけ語り合いました。
まさに麻薬というにふさわしい快楽でした。
そして、中毒と化した結果、何より大事な人を深く傷つけ失ってしまいました。

堕ちるところまで堕ちた私の体験が
今まさに堕ちかけている人を一人でも救うことになりますよう
懺悔の念を込めてここに記しました。

長々と大変失礼致しました。皆様のご多幸をお祈りして。
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