上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
□投稿者/ かさはら -(2005/05/14(Sat) 00:55:47)

29歳独身女です。ネットの世界には10年前から居ます。
最初はネットゲームを軽蔑すらしていました。
同居していた彼氏がUOやDia2に興じる姿を見て何度切れた事かわかりません。

「なんでこんな操作の難しいのが面白いの?
 そんなのばっかりやってるんだったら家事の一つぐらい手伝いなさいよ!」

少なくとも3年前の自分はそんな事を思っていた筈です。
そんな時、リアル後輩から「これ簡単だよ」と教わったのが、β時代のラグナロク。
かわいいキャラクターと直感で操作できる簡単さにはまってしまいました。

そもそも、6年前に単身移住してからというもの、地元に友達と呼べる物はおらず、
だからといって実家の方に友達もいる訳でもなく、はまるのは簡単でした。
チャットができて、友達が簡単にできるわけですから。
鬱病で対人恐怖だったとはいえ、ネット上での会話は何とか大丈夫。
そういった背景もまた、拍車をかける大きなきっかけだったと思います。

簡単とはいえ、一度おもしろさを感じなくなってROをやらなくなりました。
周りのレベルの上がり方が早くて、自分にはついていけなかったのです。
しかも当時はフリーランスの仕事で多忙だったせいか、まとまった時間もなく。
教えてくれたリアル後輩とゲーム内で遊びに行く事もなくなりました。

半年位した後、別の友人(課金でFF11へ)から誘われるがままに再開。
「自分のペースでできるからね、これおもしろいから戻ってきなよ。」
この言葉を信じた私が非常に馬鹿でした。

今までと違う鯖にキャラクターを作り、そしてそこで人間関係ができていく。
「この時間にいないとこの人とは組めない」とか、
「この日のこの時間はイベントだから絶対出なきゃ」とか、
そういう事ばかり考えていました。それでもしばらくは仕事もしていました。
仕事と家事とROを両立させていた頃の睡眠時間は思い出したくもありません。

仕事でうまくいかなくなり、最後には殆ど仕事の依頼がなくなってしまい、
そこで営業活動なぞをすればよかったものの、頭の中はROの事で一杯。
ゲームでの人間関係が広がる一方なのに、リアルでの人間関係はうまくいかない。

ゲームにログインしたら、話してくれる誰かがいる。
そんなうちに、完全な廃人に墜ちていました。RO内結婚も経験しました。
同居していた彼氏に対しては「家事さえきちんとやってればいいんでしょ?」と
怒鳴り散らし、買い物以外は基本的に外出しない日々。
家事は一応何とかやっていたものの、それでも完璧とは言えないものでした。
そんな私を見かねて彼氏がいろいろ連れていってはくれたけれど、
心のどこかでは「取引が…」とか「集会が…」とか「Gvが…」というので、
リアルでのデートを心から楽しいと思えなかったのが当時の自分でした。

そんな時に、数少ないリアル友人が家に遊びに来ました。
彼女はおしゃれで、趣味の話をしきりに自慢し、自分はそれに相づちを打つだけ。
そんな時に彼女の一言が追い打ちを掛けました。

「あんた顔色悪いし不健康に太ったんじゃない?
 その年で女を捨てちゃだめよ?
 今のあなたは女じゃなくて雌にしか見えない。」

当時27歳でした。
同居4年目、結婚の話は一切無し。そろそろやばさを感じてきました。
確かに彼氏は元廃人ですが、今は真っ当な週末プレイヤー。
同年代の友人は、結婚だ出産だ海外旅行だショッピングだと自分を楽しんでいる。
それに引き替え自分は、最低限の家事しかできないヒキコモリ女。
こんな女だから結婚の話も切り出さないのか、実家への挨拶も行こうとしないのか。
いつ三行半を突きつけられるかわからない、崖っぷちである事を理解しました。

彼氏の前でゲームをアンインストールし、再就職活動を開始しました。
生活自体は彼氏の給料で何とかなっているものの、
「ネトゲ=節約」という考えから何とか脱却したい、
自分の趣味を楽しみたい、社会に早い事何とかして復帰したい。
コミュニケーション能力が著しくダウンしているという事もあり、
正社員全てアウト→フルタイムパートへの道を選びました。
周りは殆どが自分の母親と同じ年代。
逆に比較する直接対象がない事から、職場にはすんなりなじむことができました。
そして、たまに職場のおばちゃんたちと温泉に行ったりしています。

ROですが、ゲーム以外での話題での繋がりも有り、再就職後に復帰しています。
ただし、復帰するに当たりルールを決めました。
 ・毎日買い物に行く。冷蔵庫や冷凍庫に物をためない。
 ・休日に1日中ゲームはしない。
 ・毎日1時間は必ずウォーキングをする。
 ・ゲームを理由にしてリアルの都合を断らない。
 ・ゲームにうつつを抜かして寝坊しないように、夜1時までには寝る。
 ・ギルド集会なりイベントがあっても、次の日が仕事の場合は断る。
なんてことはないルールですが、1年半破られていません。

最近ですが、彼が転職のため他県に引っ越しました。
私は今の仕事をすぐにやめる事はできず、3ヶ月程度別々の生活になります。
引っ越しの日に言われた事、それは、
「おまえさんをきちんと呼べるような環境にはしておくから、
 3ヶ月後の飛行機はきちんと取っておいて欲しい。
 その時には、おまえさんの実家にもきちんと頭を下げる。
 1人にして申し訳ないけど、ヒキコモリには戻らないでくれ。」
遠回しのプロポーズみたいなものです。
県を跨いで仕事を続ける事ができない職場なので、数ヶ月後に寿退職…です。
退職届はもう出しました。引っ越しの準備も進んでいます。

今一番不安な事は、結婚に伴う引っ越しで人間関係が変わる事から、
そのストレスでまた廃人に戻ってしまわないかどうかなのですが、
ヒキコモリでついた贅肉を一気に落としてしまった後のたるんだ皮を見ると、
もう廃人には戻りたくないし、結婚しても仕事は探していくと思います。

今ネトゲにはまってる人たちにいいたい。
あなたが今モニタに向かって楽しんでいる裏で、
後ろ姿をじーっと見つめている人はいませんか?
それは何も不満がないからではなくて、
言いたくても怖くて言えないからじーっと見つめているだけなのです。
私は廃人の後ろ姿を見て、そして後ろ姿を見つめられる側にもなりました。
そして、短い時間の中で失ったものを取り戻すのは大変な事に気づきました。
20kg増えた体重、着られなくなったおしゃれな服、人との会話。
まだまだ私にも取り戻すべき物は沢山残っています。
ネトゲを完全にやめろという訳ではありません。
ただ、今自分が何を犠牲にしているのかだけ理解して下さい。
そして、毎日最低1時間は外の空気に当たってみて下さい。
完全にやめられはしなくとも、減らす手がかりはつかめると思います。
スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。