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□投稿者/ ジャック -(2005/05/08(Sun) 05:02:07)

「ネットゲームやらないか?」
同じ高校に通う友達のAにそう誘われた。
「絶対面白いって。」
俺がネットゲームに手を出したきっかけの言葉。
はじめは、「ゲームなんてどれも一緒どうせすぐ飽きる」なんて思っていました。
甘かった。
初めてやったネットゲーム(きつい話になるので題名はだしません)は自分の予想をかなり上回っていました。
いままでにやったゲームとは違う感覚、レベルが上った時の興奮、レアを見つけた時の喜び。
そして次々とできる冒険の仲間。
どんどんとのめりこんで行きました。
徹夜でレベル上げ、アイテム探し、金稼ぎ。
どんどんと強くなって行く自分のキャラクター。
それに、喜びを感じてさらに気合を入れていく自分。
学校で友達に会っても自分はネットゲームの話ししかしなくなっていました。
学校行く時もネットゲームの話、帰りもネットゲームの話、友達との会話はAとネットゲームの事しか話さなくなっていました。
そのうち、平日やテスト期間中、夏休みなどもずっと勉強をせずAと共にネットゲームに浸りきりになり始めました。
学校で別の友達に「今日はどっか行こうぜ」と誘われても断るようになり他の友達との付き合いが少なくなっていきました。
ある日、付き合っている彼女のTが家を訪ねて来ました。
その時自分はネットゲームをやってたのですがそれに対してTが質問してきました「なにやってるの?」と・・・。
自分は「ネットゲーム」と短く答えるとTは「ふーん」って言ってそれ以降ずっと後ろで見ていました。
次に「それ、楽しい?」と聞かれました。
自分は「なんで?」と聞くとTは「さっきからPC画面見ながら笑ってる・・・なんかニヤニヤしてるし気持ち悪いよ。」と言われました。
その時はTは帰るまで何もいいませんでしたが、何故だか次から会うたびに文句を言ってくるようになり仲が悪くなっていきました。
今まではほとんど喧嘩もしなかったのに喧嘩をするようになり、しまいには前まではよく会っていたのにほとんど会わないようになり携帯もやり取りする回数が少なくなっていきました。

そんな自分に転機が訪れたのは高3の夏でした・・・ネットゲームをはじめて約1年、そして大学の受験が近づいてきたときです。
そのころほとんど付き合いの無くなっていた友人のKが高校でひさびさに会った時「なあ、おまえまだネットゲームやってるのか?」と聞いてきたんです。
「うん、おもしろいぜ?」と俺はそのKに答えるとKは呆れたように「いい加減やめたらどうだ?」と言ってきました。
俺はその時は「おまえが気にすることじゃないだろう」と言うとKは「まあな」と言って考え事をしているように下を向いていました。
なにか言いたそうにしていましたが、俺が「気にするな、後悔するのは俺だ」と言うと「おまえがそれでいいんならいいけどね」と言ってKは溜め息をついてそのまま教室に戻っていきました。
その時のKの姿を見てからなんだか俺は考え込むようになりました。
そして、ネットゲームをやっている自分の姿を思い浮かべたと同時にKの姿と「後悔するのは俺だ」と言う自分で言った言葉が頭の中で何度も繰り返されるようになりました。
しばらくして、ネットゲームのやる時間を削り今までちゃんとしようともしなかった勉強に手をつけてみました。
しかし、まったく勉強についていけない自分がそこにいました。
そこで、思い知りました。
学校の勉強もせずに俺は何を必死にやっていたのか・・・俺はネットゲームでどれほど時間を無駄にしてきたのだろう・・・皆が必死に頑張ってる時に俺はのんきにすごしてきたのか・・・と
さすがに、危機感を感じ次の日から学校でKに必死に頼んでいままでの勉強を教えてもらおうと協力してもらった。
ほとんど連絡を取ることの無くなったTにもメールで頼んで必死に取り返そうと頑張った。
しばらく、ネット自体をやる事が少なくなり必死に勉強をしていたある日、俺の勉強を見てくれるために家を訪ねてきていたKとTがAの話をし始めたんです。

K「そういやだいぶ前から、Aの奴を見かけないな」
T「なんか学校に来てないみたいだけど?」
俺「えっ、マジで?」
T「あれ、知らないの?てっきりネットゲームで会っているって言ってたから知ってると思ったんだけど?」
俺「いや、ここしばらく勉強ばっかだからな・・・ネットゲームはやってないんだ」
T「え、ウソ?本当に?」
K「お前なら知ってると思ったんだけどな」
俺「いや・・・全然・・・」
T「私も最近知ったんだけどね~、A君の彼女覚えてる?」
俺「う~ん、たしかSだっけ?」
T「そう、A君がねSと喧嘩してさSを怪我させたの知ってる?」
俺「え・・・」
K「ああ、なんかSの奴が心配してAの家に行った時の話か」

俺はびっくりしました、Aは本来そんな奴でなかったのに・・・いつからそうなっていたのか?
俺は久々にネットゲームを立ち上げました。
最近、Aとは連絡も取ってない上に、俺はこの頃ある決意をしていてそれをAに伝える為でもありました。
俺の決意とはネットゲームをやめる事でした。
行きたい大学が見つかったけど、今の学力では正直どうしようもないとにかく勉強に励むつもりでネットゲームをやめる事に決めたのです。
そしてゲーム内でAと会いました。
そして、そこでショックを受ける事態があったのです・・・。

(その時にAと話してた内容)

A「よう久しぶりだな、最近見ないじゃないか?」
俺「ああ、まあ・・・な、もう受験が近いからさ、ちょっと勉強を頑張っているんだよ」
A「ふーん・・・くだらねえ事やってるなあ・・・」
俺「いや、くだらないって・・・そんな事ないさ。それよりも、言いたいことがあるんだが」
A「あ~、何だ?」
俺「俺、このゲームやめようと思う」

こう言った会話の次にAからの返事はこれでした。

A「はあ・・・?」
俺「いや、だからこのゲームやめようと思う」
A「何をふざけた事を抜かしてんだよ?」
俺「ふざけてなんかいないさ」
A「正気か・・・?」
俺「正気かって・・・おまえ」
A「おまえ、こんな楽しい世界は他にないぞ?」
俺「・・・・・」

絶句しました・・・知らない間にAはかなり変わっていました。
学校の事を聞くと「やめた」とAは答えて俺にこう言いました。

A「学校なんて行っても意味ねーよ、時間の無駄、あんなの行ってる奴の気がしれないな」
俺「いや、でもさ・・・」
A「うるせーなあ、おまえ俺に文句つける気か?」
俺「いや・・・別に・・・そんなつもりは無いけどな」
A「・・・・」

そんな話をしてる間に昼間に聞いていた話が俺の頭をよぎりました。
あの二人の言っていた事が本当かどうかまだ信じられなかったのだがついつい口に出てしまったのです。

俺「なあ、おまえさあ・・・Sの事・・・」
A「ああ、あいつがどうした?」
俺「・・・怪我したって聞いたんだが・・・」

Aの返答は信じられないものでした。

A「それが?重要な事か?」
俺「・・・おまえ」
A「そんな事、どうでもいいだろ?それよりゲームをやめるって本当か?」

AはSを怪我させた事はどうでも良いらしく俺にゲームをやめるかどうかを聞いてきました。

俺「やめるよ、そう言ったろ?」
A「じゃあ、おまえの持ってる装備全部渡せ、レアアイテムもな、おまえがいなくなるなら俺が有意義に使ってやるからアリガタク思えよ」
俺「・・・おまえ・・・おかしいぞ?」
A「あ?・・・誰がおかしいだって?」
俺「おまえだよ、どうしたんだよ・・・何か変だぜ?」
A「はあ、俺のどこがおかしいんだよ?おかしいのはおまえの方だろうが、人の女の事なんか気にしてんじゃねーよ」
俺「そういや、おまえ学校やめてなにやってんだよ?」
A「はぁ?ネットゲームに決まってんだろ?」
俺「なあ・・・今までやってた俺が言うのもなんだけどさ、おまえもネットゲームやめたほうがいいと思うぜ」

俺は我慢ができなくなってAにそう言ってみました。
しかしAは聞くどころか「俺に指図すんな、ウザイ」と言って俺から装備とアイテム受け取ると画面から姿を消してしまいました。
後でAの携帯にも電話をかけてみたのですが着信拒否に設定されていて結局まともに話すことはできませんでした。
そして、この後Aはメールアドレスや電話番号を変えたのか二度と話す事もできなくなってしまいました。

高校の最後、ネットゲームのアカウントも消して完全にやめて、なんとか勉強もやっていき今では大学に受かった俺ですが。
高校を卒業する日、TやK、そして一時は疎遠になった友達と帰りにKの家でお祝いパーティーをしていた時の事…
Tが少し泣きながら、すごく小さな声で「おめでとう…A君みたいにならないで良かった」と俺の腕に寄りかかりながら言っていたのを覚えています。(多分、本人は聞かれているとは思ってないだろうな)
俺はもしかしたらネットゲームにはまる事によって、大切な物を失いかけていたんじゃ、と考えると背筋がゾッとします。
無駄にした時間は大きかったですがそれでもなんとか取り返していきたいと思っています。
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